古より宇和島地域は、宇和海の豊かな海の幸や、柑橘類をはじめとする山の幸に恵まれ、更には、伊達文化が脈々と息づく歴史ある街であります。そして、四季折々に見せる多彩な情景は、私達の心の原点となっております。
しかしながら、近年、かつて通りで聞こえてきた子供達の声はいつのころからか小さくなり、また、一旦都会に出た若者達は、いざこの地域に帰ろうとしても、経済的に疲弊したこの街の状況下では、なかなか帰るという決断をすることのできない街へと変貌してしまいました。更には、これまでこの地域を支えていただいていた方々さえも、十分な生計を立てられないと見切りをつけて出て行くことも多くなり、街の疲弊に拍車をかけています。このようなことが繰り返されることにより街の魅力はどんどん薄れ、宇和島市が宇和島市でなくなっていくという負のスパイラルへと陥っていると感じます。
一方、そんな状況下でも、この街が大好きで、最後までこの地域で暮らしていくんだと、固い決意をもって頑張っている若者達がいます。彼らが活躍することのできる街となることが、この街自体の雰囲気を変えることになり、それは結局のところ、これまでこの地域を支えていただいた先輩方に対しても恩返しができると思うんです。私は、『彼らを力強く応援していきたい!!』そんな思いで、政治家を目指しました。
経済・雇用の問題や、子育て・教育の環境が十分でないこと、充実した福祉サービスが行き届いていないこと、さらには危機管理の問題など、この地域の問題を挙げるときりがありません。かつて激動の時代を切り拓いたこの地域の先人達の子孫である私達は、彼らのような気概を持って、この地域の未来に対し、共に悩み、共に考え、共に粘り強く挑戦・行動することで、新たな歴史を創ることができるはずです。
これまでも、そしてこれからも、一歩でも前へ歩を進め、前へ歩み続けることで、必ず街は変わることができると、私は信じております。かつての明るい笑い声の響き渡る街を目指して、皆様の声を力に変えて、私は泥臭く挑戦をし続けます。